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ゲーミング

大人のためのゲーミングDIY講座 パートIV –

Akane Yamazaki

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投稿者: ” — game.watch.impress.co.jp

 ここ数年、ファミコンを皮切りに、プレイステーションやメガドライブ、PCエンジンといった、いわゆるレトロゲーム機のミニチュア復刻版がブームとなっている。ファミコンやスーパーファミコンのミニ版がヒットしたことで、メガドライブ、プレイステーション、PCエンジンと、往年のゲーマーには懐かしいコンシューマーゲーム機のミニチュア復刻版が次々と登場した。

 これらの復刻版は、当時のゲームソフトが数十種類ずつ内蔵されており、当時を懐かしみながら遊べることが特徴だが、あくまでミニチュア版なので、当時のゲームカセットやゲームCDなどが遊べるわけではない。また、中身のハードウェアも当時の製品とは異なり、当時のハードウェアをソフトウェアによって再現し(エミュレータと呼ぶ)、当時のゲームソフトを当時のハードウェアで動かしているように見せているのだ。

 海外版などの派生製品を除けば、現在発売されているミニチュア復刻版は、ファミコン、ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ、ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン、メガドライブミニ、プレイステーションクラシック(以下PSクラシック)、PCエンジン miniの5製品となるが、このうちコントローラーが本体から取り外せず、最初から2個付属しているのが、ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータと、ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコンの2製品である。

 そして残るメガドライブミニ、PSクラシック、PCエンジン miniの3製品は、すべてUSBポートにコントローラーを接続する仕様になっている。もちろん、コントローラーのデザインも、当時のものを復刻した形になっているのだが、当時のゲーム機とはコネクタ形状は異なり、すべて現行のUSB端子(Type-A)が採用されている。今回の企画は、「端子が同じUSBなら、これらのコントローラーに互換性はないのだろうか? また、市販のUSBコントローラーを各ミニチュア機で使うことはできないのだろうか?」ということを検証しようというものだ。

 ちなみに、PSクラシックは最初からコントローラーが2個付属しているので、2人同時プレイに対応したゲームを楽しむことができるのだが、メガドライブミニとPCエンジン miniは、コントローラーが1個しか付属していない。ただし、メガドライブミニには、コントローラが2つ付属するメガドライブミニ Wというモデルがあるほか、メガドライブミニ専用のコントローラーが単体販売されているので、それらを購入すれば2人同時プレイが可能になる。

 なお、PCエンジン mini用の追加コントローラーの発売は、新型コロナウイルスの影響により、2020年3月19日から2020年4月30日に延期された(参考記事。そのため、執筆時点では、PCエンジン miniに専用コントローラーを2つ繋いで2人同時プレイを楽しむことはできない。もちろん、本体を2台買うとか、買った友達からコントローラーを借りたりすれば可能となるが、この点についても解決策が見つかったので情報共有できればと思う。

ミニチュア復刻版のPCエンジン mini

ミニチュア復刻版のプレイステーションクラシック

ミニチュア復刻版のメガドライブミニ

PCエンジン miniではSwitch用のホリパッドが利用できる

 先述したようにPSクラシックと、メガドラミニは、ゲームコントローラーが最初から2つあるか、2つ付属しているモデルが用意されているため、手軽に2人プレイを実現することができる。この点、PCエンジン miniは、本体価格を抑えるためか、コントローラーが1つしか付属しておらず、別途コントローラーを単体で購入するしかない。しかし、発売そのものが1カ月以上先まで延期されてしまったため、「えーーーーーー」と残念がっているPCエンジンファンも多いはずだ。ただ、USB端子ならなんとかなるのではないかと思ったのが本企画の出発点だ。

 さっそく、他のUSB接続のコントローラーが付属しているミニチュア復刻版と、市販のUSBコントローラーを用意して、PCエンジン miniで使えるか検証してみた。用意したゲーム機は、PCエンジン mini、メガドライブミニ、プレイステーションクラシックの3機種で、別途Xbox One用の有線コントローラーとホリ製のSwitch用コントローラー「ホリパッド」(NSW-001)を用意した。

 数あるサードパーティー製ゲームコントローラーの中で、なぜホリ製のSwitch用コントローラーを用意したかというと、PCエンジン miniのコントローラーがホリ製だからだ。PCエンジン miniだけでなく、メガドライブミニとPSクラシックについても、それぞれ用意したコントローラーが使えるかどうか、クロスチェックを行なってみた。

【復刻ゲーム機のコントローラー】

PCエンジン miniに付属のコントローラー

プレイステーションクラシックに付属のコントローラー

メガドライブミニに付属のコントローラー

【用意したUSB接続のコントローラー】

Xboxの有線コントローラー

Switch用の「ホリパッド」

【ミニチュア復刻版のUSB端子】

PCエンジン miniのUSB端子部分

プレイステーションクラシックもUSB端子を2基備えている

メガドライブミニもUSB端子を2基備えている

 その結果をまとめたのが下の表だ。表で縦に並んでいるのが本体側、横に並んでいるのがコントローラーだ。この表を見れば分かるが、PCエンジン miniやメガドライブミニ、プレイステーションクラシックは、製品に付属するコントローラー以外のコントローラーは使用できなかった。

【復刻ゲーム機とゲームコントローラーの互換テスト】
ゲーム機本体\ゲームコントローラー PCエンジン mini メガドラミニ PSクラシック Xbox One ホリパッド
PCエンジン mini × × ×
メガドラミニ × × × ×
PSクラシック ×(十字キーしか使えない) ×(十字キーしか使えない) ×(コントローラーを認識できないというエラー表示が出る) ×(十字キーしか使えない)

 細かく見ていこう。PSクラシックに、PCエンジン miniやメガドライブミニのコントローラーを繋ぐと、認識自体はされ、十字キーは使えるのだが、それ以外のボタンが認識されず、ゲームをスタートすることもできない。一方、メガドライブミニは付属のコントローラー以外は全く認識されなかった。

 そして、注目していただきたいのが、PCエンジン miniでの結果だ。メガドライブミニやPSクラシック、Xbox Oneのコントローラーは一切利用できなかったが、ホリのSwitch用コントローラー「ホリパッド」は、問題なく利用できたのだ。ホリパッドをPCエンジン miniに繋いだ場合のボタンアサインは次のようになる。

PCエンジン miniコントローラー→ホリパッド
十字キー→十字キー
Iボタン→Aボタン
IIボタン→Bボタン
RUNボタン→+ボタン
SELECTボタン→-ボタン

 さらに、ホリパッドのホームボタンは、PCエンジン miniではRUNボタンとSELECTボタンの同時押しとなり、一発でセーブロード画面が出せるので便利だ。

【標準コントローラーとホリパッドで2Pプレイを楽しむ】

PCエンジン miniではなぜ付属のコントローラーとホリパッドしか使えないのか

 今回の検証では、全部で5種類のコントローラーを試してみたが、そのうち、PCエンジン miniで使えたのは、付属のコントローラー(当たり前だが)とホリパッドのみという結果になった。また、PCエンジン mini以外のミニチュア復刻版2製品についても、同様に付属のコントローラーしか基本的には使えないという結果になった。それはどうしてなのだろうか。

 その理由はUSBデバイスの認識の仕組みにある。USBデバイスには、その製造元と製品の種類を接続した機器に伝えるための仕組みがある。USBデバイスには、製造元を表すVender ID(VID)と製品の種類を表すProduct ID(PID)が必ず割り当てられている。PCやゲーム機などのUSB端子にUSBデバイスを接続すると、その2つのIDがPCに送られ、それを元に必要なデバイスドライバなどが組み込まれ、利用できるようになる。VIDは、そのデバイスを製造しているメーカーごとに決まっており、PIDは製品の種類ごとに異なる。PCにUSBデバイスを接続すると、ハードウェアの情報を見ることで、そのデバイスのVIDとPIDを知ることができる。今回テストした5種類のコントローラーのVIDとPIDをまとめたのが下記の表だ。

PCエンジン mini VID 0F0D、PID 0138
メガドライブミニ VID 0CA3、PID 0024
プレイステーションクラシック VID 054C、PID 0CDA
Xbox One VID 045E、PID 02FF
ホリパッド VID 0F0D、PID 00C1

 これを見ると、PCエンジン mini付属のコントローラーのVIDとホリパッドのVIDがどちらも同じ0F0Dであることがわかる。前述したように、PCエンジン mini付属のコントローラーもホリ製だからだ。OF0Dは、ホリに割り当てられたVIDであり、すべてのホリ製品が同じVIDを持つ。実はPCエンジン miniでは、特定のVIDとPIDの組み合わせしか認識しないようになっているのだ。

 調べて見た限りでは、VIDとして指定されているのは「0F0D」のみで、PIDは6種類のみ認識されるようになっているようだ。VIDが違えば、もうそれだけで認識されないので、ホリ製以外のコントローラーはすべてPCエンジン miniでは使用できないと考えてよい。ただし、ホリ製のUSB対応コントローラーなら何でも使用できるというわけではない。ホリ製のUSB対応コントローラーでも、あらかじめ指定されている6種類のPID以外のPIDを持つ製品はやはり使用できないことになる。

 メガドライブミニとPSクラシックについても基本的に同じような仕組みで、認識されるコントローラーが限定されているのであろう。

 なお、USBデバイスには、そのデバイスがどういうジャンルであるかを示すデバイスクラスという概念があり、例えば、USBマスストレージクラスというデバイスクラスは、USBメモリーやUSB HDDなどのストレージを表している。VIDやPIDを参照せずに、デバイスクラスだけ分かれば、そのデバイスクラスに属するデバイスを動かすための共通のドライバであるクラスドライバを利用できる。Windows搭載PCでは、どこのメーカーのUSBコントローラーでも基本的に使えるが、これはVIDやPIDを決め打ちしているのではなく、デバイスクラスが分かれば、適合するクラスドライバを導入する仕組みになっているからだ。しかし、ミニチュア復刻版では、コントローラーに関してこうした仕組みは導入されていないようだ。

 また、PCエンジン miniは、本体に2つUSB端子があり、コントローラーを最大2個まで同時接続できるが、オプションの「マルチタップ for PCエンジン mini」(こちらも4月30日に発売延期)を使うことで、最大5個のコントローラーを接続できるようになる。

 であれば、汎用のUSBハブを利用できないかテストしてみたのだが、残念ながら利用できなかった。さらに、USBハブを介して接続すると、PCエンジン miniに付属しているコントローラーも使えなくなった。こちらも前述したVIDが違うため、認識されないのであろう。

 今回用意したSwitch用のホリパッドは、決め打ちで指定されているPIDの一つが割り当てられているため、PCエンジン miniでも利用できたが、他のホリ製コントローラーがPCエンジン miniで使えるのかどうかは分からない。使えない可能性も高いので、PCエンジン miniの追加コントローラーが今すぐ欲しいのなら、ここで検証したSwitch用のホリパッドを選ぶのが無難だ。

最新ゲーム機では、復刻ゲーム機のコントローラーは使えず。しかしPCではいずれも使用可

 今度は逆に現行のゲーム機で、復刻版のコントローラーは使えるのか、クロスチェックしてみた。用意したゲーム機は、Switch、PS4 Pro、Windows 10搭載ゲーミングPCである。

 その結果をまとめたのが下の表だ。表で縦に並んでいるのが本体側、横に並んでいるのがコントローラーだ。この表を見れば分かるが、こちらもほぼ全滅である。もともとSwitch用として販売されているホリパッドがSwitchで利用できるのは当然だが、SwitchとPS4 Proに、ミニチュア復刻版のコントローラーを接続したところ、すべて使えなかった(十字キーも含む)。その理由は、ミニチュア復刻版のところで説明したものと基本的には同じだと思われる。

【現行ゲーム機と復刻版コントローラーの互換テスト】
ゲーム機本体\ゲームコントローラー PCエンジン mini メガドラミニ PSクラシック Xbox One ホリパッド
Nintendo Switch × × × ×
PS4 Pro × × × × ×
ゲーミングPC △(十字キーがハットスイッチとして認識される)

 Windows 10搭載ゲーミングPCに関しては、一応すべてのコントローラーが認識された。ただし、PCエンジン miniのコントローラーは、十字キーがハットスイッチとして認識されるため(残りの4つのボタンも認識はされる)、事実上コントローラーとしては使えない。

【メガドラコントローラーでPCゲームを遊ぶ】

 メガドラミニのコントローラーは、十字キーがXY軸として認識され、残りの7個のボタンも認識された。また、プレイステーションクラシックのコントローラーは、十字キーがXY軸として認識され、残りの10個のボタンも認識されていた。Xboxのコントローラーは、XYZ軸とハットスイッチ、10個のボタンがすべて認識され、ホリパッドは、XYZ軸とハットスイッチ、12個のボタンが認識された。

 もっとも、復刻ゲーム機のコントローラーがPCで認識されたからといって、現行のPCゲームで利用できるわけではない。例えば、ミニチュア復刻版のコントローラーには、アナログ入力が可能なスティックやパッドはないため、アナログ操作が必要なるゲームはプレイできない。もともとのハードの性能以上の能力は発揮できない点は注意が必要だ。

汎用性よりも操作体験にこだわって設計されていることにゲーム機らしさを感じた

 筆者は、検証をおこなう前は、各復刻版のコントローラーが相互に使えたり、安価な汎用USBコントローラーが使えると便利だろうなと思っていたのだが、検証を進めるうちにその考えも変わってきた。

 例えば、メガドライブミニで、他の復刻版コントローラーや汎用USBコントローラーが使えないようになっているのは、その当時のコントローラーでの操作体験まで含めて復刻しているのだと考えれば、納得がいく。

 メガドライブのコントローラーは6ボタンが特徴であり、ゲームソフトもそれを前提に作られている。もし、VIDやPIDで決め打ちせず、USBコントローラーならなんでも認識されるように設計されているのなら、2ボタンや4ボタンしかないUSBコントローラーを繋いでしまって満足にゲームが遊べないといったことも起こりうる。そのあたりは、汎用性を重視するPCの世界とは、全く異なるコンソールゲーム機ならではの設計思想なのであろう。

 そういう視点で見れば、PCエンジン miniもメガドライブミニもPSクラシックも、本体サイズは小型化されていても、コントローラのサイズやデザイン、質感などは当時のものをほぼそのまま再現しており、当時と同じ操作感覚に懐かしさを覚える。

 SwitchとPCエンジン miniを両方お持ちの方で、PCエンジン miniで一刻も早く2人同時プレイで遊びたいのなら、動作することが確実なホリパッドをおすすめする。PCエンジン mini用のコントローラーが発売されたら、ホリパッドをSwitch用コントローラーとして使い回せるからだ。Parsol Starsやボンバーマン’94などは、やはり複数人で同時にプレイするのが楽しい。

 なお、本記事の主旨とは異なる話だが、PCエンジンもメガドライブもプレイステーションも所有して遊んでいた筆者としては、これらのミニチュア復刻版が登場したことは素直に嬉しい。その3製品を比べると、やはり一番最後に発売された製品だけあり、搭載しているゲームの数やチョイス、動作の再現度や遊びやすさに関して、PCエンジン miniが頭一つ抜けていると感じた。当時、PCエンジンで遊んでいた人はもちろん、もっと若い読者の方にも、おすすめしたい。

2Pプレイにホリパッドはオススメ



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ドスパラ、新設計ケース採用のゲーミングPC 4シリーズの受注を開始 –

Akane Yamazaki

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新デザインのSKシリーズケース(左がミドルタワー、右がミニタワー)

 ドスパラを運営する株式会社サードウェーブは、3日に発表した新デザイン採用のゲーミングPC「GALLERIA」4シリーズ30機種の受注を開始した。

 受注が開始されたのは、ミドルタワーのU/Z/XシリーズとミニタワーのRシリーズ。同社では好評につき、7日よりXシリーズの1モデル限定で、前倒しして受注を開始していた。全シリーズにおいて「BREAK THE NORMAL」をコンセプトとした新設計の独自ケース「SK」シリーズを採用する。

 SKシリーズケースでは、吸排気に最大140mmのファンを使用。あわせて両側面にエアインテーク、天板部分にも排気口を備え、設置場所の自由度を高めた。前面インターフェイス部分を斜め45度に傾けて配置し、電源ボタンなどをまとめることで使いやすさも向上させている。加えて、クリアサイドパネルを標準搭載するほか、RGB LED内蔵パネルも用意する。

 各シリーズの構成例はUシリーズ(UA9C-R80T)の場合、Core i9-10900K(10コア/3.7GHz)、32GBメモリ、GeForce RTX 2080 Ti、1TB M.2 NVMe SSD+2TB HDD、750W 80PLUS Gold電源、Windows 10 Homeなどを搭載。税別価格は359,980円。

 Zシリーズ(ZA9R-R70S)の場合、Ryzen 9 3900X(12コア/3.8GHz)、16GBメモリ、GeForce RTX 2070 SUPER、1TB M.2 NVMe SSD(PCIe 4.0 x4接続)、750W 80PLUS Gold電源、Windows 10 Homeなどを搭載。税別価格は209,980円。

 Xシリーズ(XA7C-G60S)の場合、Core i7-10700(8コア/2.9GHz)、16GBメモリ、GeForce GTX 1660 SUPER、512GB M.2 NVMe SSD、550W 80PLUS Bronze電源、Windows 10 Homeなどを搭載。税別価格は129,980円。

 Rシリーズ(RM5C-G60S)の場合、Core i5-10400(6コア/2.9GHz)、16GBメモリ、GeForce GTX 1660 SUPER、512GB M.2 NVMe SSD、550W 80PLUS Bronze電源、Windows 10 Homeなどを搭載。税別価格は119,980円。

 本体サイズは、U/Z/Xシリーズが220×440×480mm(幅×奥行き×高さ)、Rシリーズが220×440×425mm(同)。重量はともに約14kg。



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ハード開発で巨額赤字 「半歩先」見据える大切さ痛感|出世ナビ|NIKKEI STYLE

Akane Yamazaki

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■社運をかけたマルチメディア機の開発に参画した。

ソニーの「プレイステーション」などに続けと、バンダイもゲーム機に挑戦することになりました。1994年の終わり、新型機のソフトウエア開発を担当する課長を任されました。

ゲームを楽しむだけでなく、インターネットにも接続できるマルチメディア機で業界に先駆けるのが狙いです。構想段階から米アップルと共同開発することが決まっていました。

当時のアップルは今よりずっとベンチャー気質が強かった。本社があるカリフォルニアの雰囲気に、私も感化されたのでしょう。「新しいことをやろう」と意気込み、立ち上げメンバーの社内公募を社長に訴えて実現させました。意欲があるメンバーが集まったおかげで職場は毎日、学生時代の文化祭前日のような活気にあふれていました。

■しかしマルチメディア機は大失敗し、2年で撤退する。

「ピピン」の開発で米西海岸を飛び回った

96年に「ピピンアットマーク」として発売しました。アップルのパソコン「マッキントッシュ」と互換性を持たせ、付属のモデムでインターネットに接続できる機能もあります。マック用だけでなくピピン専用ゲームも遊べるようにしました。しかし、全く売れない。50万台の計画に対して4万台しか販売できず、98年に撤退しました。

気付けば、会社は巨額の赤字を出していました。98年3月期にピピン関連で270億円の損失を計上したのです。売れないハードをてこ入れしようとして、赤字額が膨らんでいきました。例えばパソコン用の年賀状作成ソフトを移植したところ、ピピンをつなげるテレビでは画面がぼやけてしまい、使いものになりません。はっきり言って迷走していました。

■大きな挫折を通じて、ものを開発する際の考え方が変わった。

ピピンからは多くの教訓が得られました。その一つが、分不相応な思い込みを捨てて客観的に物事を見ることの大切さです。ピピンは当時の社長が陣頭指揮をとっていて、引くに引けずに赤字が拡大しました。

振り返ると「新しいことをする」こと自体が目的になっていました。結果、消費者の理解を得られていない技術を盛り込み、供給者目線で夢物語を描いていました。黎明(れいめい)期にネット接続できるハードを開発したといえば、先見の明がありそうですが、10年先に普及する技術を先んじて出しても売れません。

商品企画では、売れることが何より大事です。3歩先ではなく、半歩先の未来を見据える必要があるでしょう。ピピンは私に、開発と経営を結びつけて考える機会も与えてくれました。

あのころ……

1994年にソニーの「プレイステーション」、セガの「セガサターン」が発売され、任天堂の牙城だったゲーム機業界に変化が訪れた。翌年にはウィンドウズ95が発売され、一般家庭にもインターネットが広がり始めた。

[日本経済新聞朝刊 2020年6月2日付]

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“あのゲーム機”を彷彿とさせる! 7インチのゲーミングUMPC「One-GX1」を触ってみた | GetNavi web ゲットナビ

Akane Yamazaki

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投稿者: ” — getnavi.jp

テックワンは、ONE-NETBOOK Technology社の新製品記者発表会を開催。発表されたのは「OneMix1 S+」と「One-GX1」。One-GX1は第10世代Core i5プロセッサーを搭載した、7インチディスプレイ、重さ620gの“ゲーミング”UMPCです。

↑会見に出席した十束おとはさんと竹内佳菜子さん

 

日本販売モデルは、日本のファンと考案したという日本語配列キーボード(106/109配列)を採用しています。今夏発売予定で、価格は税抜8万9800円から。現在予約受付中で、予約特典として専用コントローラーが付いてきます。

↑OneMix1 S+とOne-GX1

 

One-GX1最大の特徴といえばやはり、“これぞゲーミング”といった、本体両脇のコントローラー! まるで某ゲーム機のような、ゲーミングPCとしては非常に面白い見た目ですね! (どことなく「ファンタシースターオンライン」用GCコントローラーも頭をよぎりました)

↑One-GX1

 

このコントローラーを両脇に装着したまま使う「携帯モード」、HDMI接続で本体をテレビにつなぎ、コントローラーは外して手に持つ「TVモード」、ひとつの画面でコントローラーをシェアして2人で遊べる「テーブルモード」、そしてコントローラーを使わず、通常のゲーミングノートのように“WASD移動”などを駆使する「デスクトップモード」と、4通りのプレイモードがあります。

↑One-GX1

 

発表会には、アイドルグループ「フィロソフィーのダンス」十束おとはさんが出席。実際にOne-GX1で、デスクトップモードで「League of Legends」、携帯モードで「Halo 2(Halo: The Master Chief Collection)」、テーブルモードで「ファイナルファイト(カプコン ベルトアクション コレクション)」をプレイしました。

 

 

ゲームや自作PCが趣味だという十束さん。携帯モードで遊んだHalo 2について、「FPSが小さい画面でこんなにスルスル動いてビックリ。こういうコントローラーがあると、普段キーボードとマウスでFPSをやり慣れてない人でも楽しめると思う」と興奮気味に語りました。テーブルモードについては、「ひとつのPCで2人で同じゲームをするっているのは新しい楽しみ方だと思った。2人で遊べるって本当に楽しい。これを手に入れたらメンバーと一緒に楽屋でプレイしたい」と語っています。

↑コントローラーを分離させた状態

 

個人的には、十束さん同様、PCゲームが家庭用ゲーム機のように2人で遊べるというのが珍しい光景に見えました。PCゲームといえば1人で遊ぶというようなイメージがあったので、ちょっと斬新な印象。とはいえ、やはり今回オンライン参加だった筆者としては、実際に使ってみたいところ。ゲーミングUMPCは家庭用ゲーム機を超えられるのか!?

 

ちなみに「ゲーミングPC」について、「ゲームしかできないPC」と誤解されていることが多いのですが、実際は「ゲームが快適にプレイできるほどハイスペックなPC」なので、普段使い用の“ハイスペックUMPC”という“選択肢”にも入ると思いますよ!

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】



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