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ジョン・ウィック・シミュレーターという枠を超えたオンリーワンのゲーム『John Wick Hex』プレビュー

Akane Yamazaki

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John Wick Hex』の第一印象を一言でまとめると衝撃だ。原作映画『John Wick』を鑑賞したときの驚き、新しい概念で頭を殴りつけられた感動がある。銃撃主体のタクティカルコンバットは、ダークスーツを着た暗殺者「ジョン・ウィック」の手で、芸術的な仕事と化した。映画『John Wick: Chapter 3 – Parabellum』の日本公開から数えて4日、2019年10月8日発売の本作は、ジョン・ウィックの新たな魅力を描くファングッズである。  

あらすじや周辺情報は後述とし、本作の核から話そう。アクション俳優キアヌ・リーヴスが演じるジョン・ウィックを、アクションゲームではなくストラテジーゲームで描いた。これが劇中独特の戦闘技術ガン・フー(カンフー+銃撃)を、ゲームルールの必然としたのだ。一部の映画ファンは、俳優ジャン・クロード・ヴァン・ダムの肉体技をオンリーワンとたたえ、スーパー・ヴァンダミング・アクションと呼ぶ。ならば本稿は、キアヌ・リーヴスが演じて成り立つ頭脳戦を“キアヌ・ストラテジー”と呼ばせていただこう。

キアヌ・ストラテジーの真髄は、戦闘パートの画面上部に流れる「タイムライン」である。ジョン・ウィックと敵のアクションはタイムラインに記載され、すべて同時解決する。アクション単位で命令・処理フェーズを繰り返す、ストップ・アンド・ゴーの様式だ。このとき、ジョン・ウィックは視界内にいる敵のタイムラインが完璧にわかる。そして0.1秒でも先に攻撃すれば、相手の動きを止めて一方的に倒せる。

こちらのリボルバーは攻撃発生1.6秒、対して敵の9mmオートマチックは発生1.1秒。さて、どうする? 銃を0.5秒で投げつけて、ひるんだ相手を素手で倒すか。それとも一度しゃがんで身を隠し、敵を2m歩かせて0.6秒の隙を撃つか。察しのとおり、格闘ゲームでいう(技の発生)フレーム差と思えばよい。

0.1秒―― 格闘ゲームの世界なら、6フレームも隙をみせれば死んで当然だ。この冷酷なルールをヘクスマップのタクティカルコンバットに採用し、カンフーと銃撃を融合したのである。

0.1秒先に動け

『John Wick Hex』は原作映画と同様、アクションシーンにルールを課した。それは単体への攻撃である。エリート傭兵団を描いた映画『エクスペンダブルズ』のように、1回の攻撃で複数の脅威を無力化できない。敵ふたりに銃を向けられたとき、倒せるのはどちらかひとりのみ。残る片方に撃たれてしまう。この数的不利をくつがえすのがガン・フーなのだ。

ゲームは面クリア制のタクティカルコンバット。ヘクスマップを踏破しゴールへ向かう。プレイヤーが操作するのはジョン・ウィックひとりだけ。対して、敵は物陰やドアから出現し、奇襲や挟み撃ちを狙う。拳を構えた格闘家が迫り、その向こう側で用心棒が銃を向ける、といった編成だ。基本は敵をすべて倒して進む。

ジョン・ウィックの戦闘能力は劇中と同じく、1対1状況なら敵を完封できる。1m移動・打撃・9mmオートマチック、すべて敵より0.2秒速い。同時に動けば先に攻撃発生し、タイムラインのルールで一方的に勝つ。しかし敵は複数だ。わずかな差を積み重ねて対処するが、それでも多勢に無勢で時間が足りない。

ここで速さと別種の能力、気付きの早さがいきてくる。歩行時と待機時は視界に敵が入った時点で、攻撃時は敵が射程外になった時点で、処理フェーズを中断し命令フェーズになる。対して敵はそうでなく、アクション中断に時間がかかる。ジョン・ウィックは即座に考えを切り替えて、敵より先に動き出すのだ。先述したアクション速度とあわせ、瞬間的に1対1の状況が成立する。

刹那の優位を求めて考えを巡らす、息が詰まる頭脳戦。その結果は? もちろんガン・フーだ。マップクリア後のリプレイ再生がアクションシーンを想起させる。しかし、銀幕での鑑賞と意味合いは大きくちがう。なぜならプレイヤーが操作したとおりに動き、それらすべてのシチュエーションを実体験したのだから。本作はジョン・ウィックの思考を通じ、ガン・フーをゲーム化したのである。

ガン・フーのゆらぎが死闘を描く

タイムラインはジョン・ウィックの戦闘能力を見事に視覚化した。要は、敵より先に赤いバー=攻撃を出せばよい。または敵の赤いバーが出る前に物陰へ身を隠せばよい。先に動き、速く動けば、ガン・フーは無敵だ。そして、タイムラインはそのままにプレイ体験が深化する。窮地におちいる心境、猶予がなくなる焦燥をルールに組み込んだ。

ゲーム進展にあわせ、敵対組織は本格的な実行部隊をさしむける。耐久力を増した格闘家や巨漢、ダメージにひるまない反暴動スーツ。それらは9mmオートマチックの攻撃1回(銃弾2発)で倒せない。銃器も種類が増える。リボルバー、マシンピストル、アサルトライフル。それぞれ命中率、銃弾1発のダメージ、攻撃発生時間、1回の発射数=アクション完了時間がちがう。敵の攻撃はもちろん、床に落ちた銃を拾って戦うジョン・ウィックにも変化をおよぼす。

ガン・フーをもってしても間に合わず、銃火にさらされてしまうのだ。ここでジョン・ウィックは心の強さを試される。集中力ポイント「フォーカス」を消費する、回避スキルのみせどころだ。格闘攻撃のフォーカス消費技は、攻撃しながら移動する。1アクションで眼前の敵を無力化しつつ、物陰に身を隠せるぞ。このとき、移動中扱いとなり銃撃の命中率も減少する。

背が低い物陰に身を隠すしゃがみ状態からの、フォーカス消費技ローリング(転がり移動)は、銃撃戦に欠かせないスキルだ。物陰へ素早く飛び移るだけでなく、しゃがみ状態+移動中で銃撃の命中率も大きく減少し、死地から無傷で逃れる望みがある。最後にドッジ。フォーカスを大きく消費し、敵と隣接した格闘状態から離脱する。しかも0.1秒未満で成立するのだ。その見切り、まさに達人技といえよう。

それらフォーカス消費には副作用がある。実は、ガン・フーのキレはフォーカス量に左右する。フォーカスがあるとき、打撃は相手のひるみ時間が増加し、銃撃は命中率があがる。しかし、回避スキルや被弾でフォーカスが減るとそれら攻撃ボーナスをうしなう。敵を無力化できる時間が減り、1対1の状況をつくるのが難しくなるのだ。タイムラインのルールはそのままにプレイ体験を深化する、納得できるシビアさである。

銃口に身をさらす極限状態が集中力をうばい、ガン・フーのゆらぎで時間の猶予がなくなり、徐々に死地へ追い込まれる。そこでリフォーカス、頭を振って集中力を取り戻し、反撃にうってでる! クリア後のリプレイは苦戦・消耗の重圧と、死地を脱したカタルシスの連続だ。ルールに組み込まれた死闘の演出は、キアヌ・ストラテジーを最後の一手まで興奮のつるぼへ仕立てあげた。

原作ありきの物足りなさ

以上でタイムラインとガン・フーのルール説明に注力した理由はふたつある。先によい理由を述べる。本作はストラテジーの新しいサブジャンルを開拓した。これは特筆に値する快挙だ。伝説の暗殺者ジョン・ウィックという強烈な個性で、ルールの処理・結果に説得力を与えたのがすばらしい。冒頭で述べたとおり『John Wick Hex』は唯一無二のキアヌ・ストラテジーである。

しかし、悪い理由は本作の目新しさに影を落としている。キアヌ・ストラテジー以外の部分が映画と比べて見劣りするのだ。ガン・フーは基本動作のみでトドメアクションはない。格闘アクションのバリエーションも少なく、同じモーションを繰り返す。打撃時の効果音バグなど、品質管理レベルの粗がいくつかある。

プレイ中の展開に意外性に乏しい。カースタントや不安定な足場で戦うといった、ルールの変調はない。ボス敵の能力も「攻撃でひるまず、高い耐久力を持つ」種類のみ。レベルデザインと敵強度を工夫して、プレイ体験の重複を避けているが、遊びの幅は狭い。

戦闘パート以外もビデオ体験、ストーリー体験が弱い。ステージ間のカットシーンはロケーションの変化に乏しい。敵本拠地での会話が大半を占める。その会話も固有名詞の紹介が不足気味だ。ジョン・ウィックのバックボーン、裏社会を映像で示していない。能力強化する場面も、劇中で観客を魅了したサービスとコインの具体的な描写はない。

原作映画の見どころ、裏社会の流儀と美学をビデオ体験で描いていないのだ。だから、原作を知るプレイヤーには物足りない。映画未鑑賞のプレイヤーには説明も足りない。おなじみのシーンがないあたり、原作映画の体験を意図的に避けたように思える。その代わりにあたる本作のコンテンツだが、アクション・敵役・物語の印象が薄い。ルールはまごうことなきジョン・ウィックだが、ゲーム全体は映画『John Wick』ではない。

バーバ・ヤーガを目指せばゲームは完成する

格闘ゲームとタクティカルコンバットを融合し、ジョン・ウィックの非凡な存在感で説得力を持たせた、キアヌ・ストラテジー。画期的なプレイ体験を誇る『John Wick Hex』だが、映画を含むシリーズ全体では、ガン・フーを特集したパンフレットの位置づけだ。

トゥーンレンダリングのビジュアル。大道具・小道具のアートワーク。ジョン・ウィックの敵役「ヘックス」と、彼がさしむける凄腕たち。それらは新規デザインで外伝として楽しめる。ストップ・アンド・ゴー様式がコミック調のビジュアルとマッチするのも面白い。

『John Wick』関連作をすべて手にしたい熱烈なファンのため、本作のあらすじを紹介しておく。映画1作目から時はさかのぼり、愛妻ヘレンと出会う前の1エピソードだ。裏社会をサポートするコンチネンタル・ホテルのオーナー、ウィンストンと部下シャロンは、謎の男ヘックスが率いる武装集団に誘拐された。裏社会の上部組織、主席連合はふたりの救出に暗殺者ジョン・ウィックを派遣する。

語り口は映画1作目の構成に近い。敵役ヘックスと、誘拐されたウィンストン&シャロンが、会話で物語を紡いでいく。会話の内容はもちろん、悪魔と呼ばれるあの男が、どれだけ恐ろしいかについてだ。その過程でヘックスはただならぬ因縁を明かすが、口調に焦りが見えるとおり、期待通りの結末へ転がり落ちていく。そう、わたしたちファンが知るとおり。誰もジョン・ウィックを止めることはできない。

前章で指摘したとおり、ゲーム単品のコンテンツは印象が弱い。それら欠点のうちアクションの見栄えとボス戦は、プレイヤー側のリトライで幾分か補える。クリア後のスコア表示がそれだ。包帯の使用回数、銃撃の命中率、用いた銃の種類、所要時間にパースコアがあり、全制覇で最高位バーバ・ヤーガの名を得る。

特に所要時間の達成が厳しい。最短ルートで進み、敵の除去も最速を狙う。打撃なんて悠長なことはやってられない、銃で仕留めろ。だが銃を拾いに戻るのはダメだ。物陰に身を隠して敵の隙をうかがうのも、時間を受動的に使う悪手である。マップの目標タイムが表示されないのは不快だが…… とにかく最善手を狙うしかない。骨身を削る頭脳戦となろう。

ゆえに、バーバ・ヤーガのリプレイは目覚ましい出来映えとなる。サービスシーンはなく、事務的な応対で、雑草を刈り取るように人を殺す、ジョン・ウィックの現役時代だ。前章で述べた不満点は“完璧な仕事”で解消されると約束しよう。「ああ、John Wickだ! ジョン・ウィックしてる!」 筆者の本音は、そうした見栄えの感動をもっと手軽に楽しみたかったが―― ガン・フーの極意を味わえたので満足だ。

著者: ” — jp.ign.com

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ゲーミング

ASUS JAPAN、5G対応の最新ゲーミングスマホ「ROG Phone 3 ZS661KS」の9月23日発表を予告!Snapdragon 865 Plus搭載の最高峰モデル

Akane Yamazaki

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投稿者: ” — s-max.jp

ASUS JAPANは18日、同社のメールマガジンやゲーミングブランド「

)などにて2020年9月23日(水)に最新ゲーミングスマートフォン(スマホ)「

」(ASUSTeK Computer製)の日本向け製品を発表するとお知らせしています。

メールマガジンでは「ROGから待望の新製品、2020.9.23ついに発表!常にゲーミングスマートフォンの最高峰に立ち続ける。」に続けて「GAMERに、限界はない」や「2020.09.23 刮目せよ」と記載されているほか、公式Webショップ「ASUS Storeicon」ではティザーWebページを掲載してカウントダウンを行っています。

カウントダウンから9月23日11時に発表が行われると見られ、現時点では特に発表会はなさそうです。なお、すでに紹介しているように日本向けの認証(いわゆる「技適」)を取得済みです。

ROG Phone 3は昨年発売されたROGブランドのゲーミングスマホ第2弾となった「ROG Phone II(型番:ZS660KL)」に続く第3弾で、ROG Phone IIのコンセプトを継承してより性能向上や周辺機器の拡充などを行った新しい超高性能なゲーミングスマホかつ携帯型ゲーム機となっています。

主な仕様は約6.59インチFHD+(1080×2340ドット)有機ELおよびSnapdragon 865 PlusまたはSnapdragon 865、8または12、16GB内蔵メモリー(RAM)、256または512GB内蔵ストレージ、6000mAhバッテリー、USB Type-C端子、約2400万画素CMOSフロントカメラ、画面内指紋センサー、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1、位置情報取得(A-GPSなど)、Android 10など。

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リアカメラは1/1.7型の約6400万画素CMOS「Sony IMX686」(1画素0.8μm)/広角レンズ(6P、F1.8、35mm換算で26.6mm)と約1300万画素CMOS/超広角レンズ(画角125°、35mm換算で11mm)、約500万画素CMOS/マクロレンズのトリプル構成、フロントカメラは約2400万画素CMOS/広角レンズ(35mm換算で27mm)のシングル構成に。

背面は半透明なパネルを採用し、ROGロゴは各色に光る「Aura RGB lighting」に対応し、サイズは約171×78×9.85mm、質量は約240g、本体カラーはBlack Glareの1色のみ。周辺機器の互換性を保つためにROG Phone IIから厚みが若干増しただけとなっています。その他の詳細な製品情報はすでに公開している『ASUS、新ゲーミングスマホ「ROG Phone 3 ZS661KS」を発表!144Hz表示の6.6インチFHD+有機ELやS865+、6000mAhバッテリーなど – S-MAX』をご覧ください。

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空冷ファン付きのキックスタンド「AeroActive Cooler 3」が同梱

なお、ASUSが公開しているROG Phone 3は携帯電話ネットワークの対応周波数帯の違いによってA VersionとB Versionが存在するとされていますが、技適の認証情報からは日本向けはA Versionになると見られ、日本では従来通り、SIMフリーモデルとして販売されると予想されます。A Versionの携帯電話ネットワークの仕様は以下の通り。

Supports EN-DC (6DL+FR1, 4DL+2FR1)
FR1: DL up to 4.4 Gbps / UL 542 Mbps
LTE 6CA: DL Cat20 up to 2.0 Gbps / UL Cat13 up to 150 Mbps
DC-HSPA+: DL 42 Mbps / UL 5.76 Mbps
4×4 MIMO and CA with 4×4 MIMO support

5G (Bands N1, N2, N3, N5, N28, N41, N66, N71, N77, N78, N79)
FDD-LTE (Bands 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 18, 19, 20, 25, 26, 28, 29, 30, 32, 66, 71)
TD-LTE (Bands 34, 38, 39, 40, 41, 42, 48)
WCDMA (Bands 1, 2, 3, 4, 5, 6, 8, 19)
EDGE/GPRS/GSM (850, 900, 1800, 1900 MHz)
CDMA (Bands BC0) (CN and HK only)
TD-SCDMA (Bands 34, 38) (CN and HK only)

asusstore

■関連リンク
エスマックス(S-MAX)
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ROG Phone 3 関連記事一覧 – S-MAX
ROG Phone 3 | Phone | ASUS Global
GAME CHANGER|ASUS Storeicon
ASUS 日本



著者: ” — s-max.jp

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障がい者を支えるテクノロジーの進化と、サイボーグ化していく人類について、ITジャーナリスト林信行が考察する。 | News | Pen Online

Akane Yamazaki

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投稿者: ” — www.pen-online.jp

視覚障がい者をサポートするスマート白杖の「WeWALK」。センサーを使って障害物を検知してくれるだけでなく、目的地までのナビゲーションも行ってくれる。

アプリのみならず、専用デバイスも進化の歩みを止めてはいない。昨年発表され海外メディアを中心に大きな話題となったのが、自らも視覚障がい者であるトルコ在住のエンジニアが開発した高機能白杖「WeWALK」だ。

これまでの白杖は、点字ブロックや足元の障害物を確認するためだけのものだったが、WeWALKは「障害物は足元だけにあるわけではない」という認識のもと、搭載するセンサーが足元のみならず胸上の障害物を検知し、存在を振動で教えてくれる。

また、専用アプリをスマートフォンにインストールすることでWeWALKとスマホが連動。アプリが音声により目的地までの道のりをナビゲーションしてくれるという。アクティブな視覚障がい者にとって、これほど力強い見方はないだろう。

デンマークにある150年の歴史をもつ補聴器メーカーのGNはAppleと共同でMFi補聴器を開発。現在もiPhone対応補聴器の最高峰として多彩なラインアップと優れた機能を提供。本文で触れたGPS連動などもこの補聴器の機能だ。

ウェアラブルデバイスの進化も目覚ましい。まず顔周りから紹介すると、「MFI補聴器」をご存じだろうか。MFIとは「Made for iPhone」を略したもので、これは補聴器の音量・音質調整がBluetooth経由でiPhoneでもできるという機能を搭載する補聴器のことだ。

しかも、このMFI補聴器は従来では不可能であったスマホでの通話も、Bluetoothを活用した通信によって可能になっている。なおGPSを搭載し、ユーザーがいる場所を理解し、オフィスならば周囲の音が聞こえるモードに、また屋外ならば風切り音などをカットするモードに切り替える、ハイエンドなモデルも存在している。

OTON GLASSはメガネの先に捉えた文章(たとえば本やレストランのメニュー、案内板など)をメガネに内蔵されたカメラが画像認識し音声で読み上げて教えてくれるウェアラブル・デバイスだ。

そして眼鏡。かつて話題となったグーグルグラスのようなスマートフォンを眼鏡化したデバイスがある一方で、障がい者向けのメガネ型ウェアラブルデバイスの開発も進められている。なかでも日本人技術者が製作した「OTON GLASS」(オトン グラス)は、私も審査員を務めたダイソンアワードで優秀賞を獲得した、期待のプロダクトだ。

これは文字が歪んで見えるなど、読み書きに著しい困難が生じる学習障がいの一種、ディクレスシアをもつ人のために開発されたプロダクトだ。眼鏡のテンプルにカメラが搭載されており、読みたい文字の方に顔(眼鏡)を向けボタンを押すと対象の文字が撮影され、音声に変換して読み上げてくれる。

ディクレスシア患者の人たちがこれまで苦労していた駅の案内表示や飲食店のメニューも、音声ならば無理なく理解できる。ディクレスシアをはじめ、見た目にはわからない障がいに着目したデバイスを開発したことに敬意を評したい。

最近では自分の身体のサイズにあった義手を3Dプリンターでつくるのは珍しくないが、その先駆けとなったのが世界中でさまざまなデザイン賞を総なめにしたhandiii(exiii-design社)だった。

ウェアラブルデバイスの最後は筋電義手について話をしたい。筋電義手とは、筋肉が収縮する際に発する微弱な電流(筋電)を採取し、物を掴んだり離したりできる電動の義手のことだ。注目したいのが、これもダイソンアワードで国際コンペで準優勝を獲得した素晴らしい作品で、元ソニーと元パナソニックの日本人技術者3名のユニット(現在は法人化)、exiiiが製作した筋電義手「handiii」である。

何がすごいかというと、従来の筋電義手が100万円以上の価格であることに対して、ボディを3Dプリンターで製作し筋電測定にはスマートフォンを活用。さらに機構を工夫しモーター数を減らすことで、材料費を実に3万円程度に抑えたこと。

デザインも革新的だ。handiiのコンセプトは「気軽な選択肢」。手を模した従来の義手に対し、そのデザインはSF映画に出てきそうなサイバーなルックスで、しかもカラーバリエーションも提案する。その日に身に着ける時計やスニーカーを選ぶように、義手も気軽な選択肢になって欲しいという想いが込められている。

現在、handiiは「HACKberry」と名称を変えているが、なにより驚くのはこれを商品化していないことだ。というのも、exiii社がHACKberryの設計書をオープンソースとして公表。誰もがexiii社のサイトからダウンロードできるようにしているのだ。

単純に考えれば、3Dプリンタと電子機器の製造知識があれば、3万円程度の投資でHACKberryをつくることが出来るということ。5本の指の繊細な動作も可能な先進の筋電義手をオープンソース化した奉仕的精神、そして筋電義手の製造コストを劇的に軽減させた社会的な意義の大きさは、計り知れないものがある。

パラリンピックが開かれるはずだった2020年に合わせて日本でもっとも有名な肢体不自由者で『五体不満足』という著書もある乙武洋匡さんに装具をつけて歩かせようというプロジェクト。Sony CSLに所属する義足エンジニアの遠藤謙氏らを中心に進められている。

義手のみならず義足も同様に発展している。自らも片足がない東大生、孫小軍さんが開発したつまづきの少ないパワー義足、BionicMも大きな投資を受ける東大発ベンチャーとして注目を集めているが、もう1つ注目を集めているのがxiborgとSony CSLが開発した「SHOEBILL」という義足だ。

「SHOEBILL」は、膝継手部にコンピューターとモーターを搭載。椅子からの立ち上がりや階段の上り動作など、従来の義足では困難だった動作を可能とした。なお、このSHOEBILLは、作家でありタレントの乙武洋匡が義足を装着した歩行に挑戦する「OTOTAKE PROJECT」で、乙武さんが装着する義足に採用されたもの。しかも、乙武さんの身体状況に合わせたカスタマイズをexiiiが担当と、このプロジェクトがまさに最先端のチームにより結成、実行されていることがわかる。

こうした先進技術を持つ気鋭メーカーの技術力が、ICTと身体障がいをカバーする義手や義足などの装具との融合を実現。将来より人間に近い、いや人間以上の動作を可能とするインテリジェンスかつハイパフォーマンスな装具が誕生するかもしれない。



著者: ” — www.pen-online.jp

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ASCII.jp:AMD Ryzen 9 3950X搭載デスクトップPCなどが最大4万9000円オフの24時間限定セール

Akane Yamazaki

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投稿者: ” — ascii.jp

2020年09月17日 00時00分更新

文● ASCII

 セブンアールジャパンは9月17日から、運営するパソコンショップSEVENにおいて「2020/9/17 24時間限定セール」を開催している。セール期間中、ゲーミングPCとデスクトップPCが最大4万9000円オフになる。期間は9月17日23時59分まで。

 主なセール製品は以下のとおり。

 【ZEFT R395Z4】

 OS:Windows 10 Pro 64bit

 プロセッサー:AMD Ryzen 9 3950X

 グラフィックス:GeForce RTX 2080 Ti

 メモリー:32GB(DDR4-3200、16GB×2)

 ストレージ:1TB SSD+4TB HDD

 ケース:CoolerMaster COSMOS C700M

 チップセット:X570

 電源:750W 80PLUS GOLD

 価格:43万9780円(通常価格から4万9000円オフ)

 【SR-ii5-7562/S7/GP/W10/LW】

 OS:Windows 10 Home 64bit

 プロセッサー:Core i5-10600K

 グラフィックス:GeForce RTX 2070 SUPER

 メモリー:16GB(DDR4-2666、8GB×2)

 ストレージ:500GB SSD+1TB HDD

 ケース:ミドルタワー

 チップセット:Z490

 電源:750W 80PLUS GOLD(水冷仕様)

 価格:21万3180円(通常価格から6000円オフ)

 【SR-ar5-5460D/S7/GK/W10】

 OS:Windows 10 Home 64bit

 プロセッサー:AMD Ryzen 5 3600

 グラフィックス:GeForce RTX 2060 SUPER

 メモリー:16GB(DDR4-3200、8GB×2)

 ストレージ:500GB SSD

 ケース:ミドルタワー

 チップセット:B450

 電源:600W 80PLUS BRONZE

 価格:15万3780円(通常価格から4000円オフ)

 そのほか、全10製品がセール対象。詳細はセール特設ページにて。



著者: ” — ascii.jp

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